ヴィルトーソ経緯台に9cm屈折鏡筒を搭載する

Sky-90 and Virutuso 機材

中学生のころから40年ぐらい星を見ていますが、天体の導入が苦手なので、最近は低価格の自動導入架台を使い始めています。スカイウォッチャーのヴィルトーソ経緯台はセールの時は2万円程度から購入できるのですが、それなりの精度で自動導入が可能です。ちょっと癖があるので今慣れているところです。手持ちの鏡筒を搭載して楽しんでいます。今回は9cm屈折鏡筒、タカハシSky-90との組み合わせを紹介します。スペックは口径9cm、焦点距離500mmで、星雲星団などの天体写真向きの鏡筒です。なお、既に生産されておらず、今から入手する場合は中古を選ばなければなりません。因みに普通の鏡筒の15cm反射だと少し荷が重いです。(純正のドブソニアン15cm鏡筒は、メーカーがセットで販売しているので問題ないでしょう。)

ヴィルトーソに搭載すると以下の写真のようになります。

高さを稼ぐために、手持ちの大型カメラ三脚の雲台を外して、三脚を取りつけています。ヴィルトーソの下には、カメラ三脚の太ネジがついていますのでそこにねじ込むだけです。また、屈折望遠鏡ですから鏡筒の後端にカメラが付きますが、バランスを合わせるとケーブルが架台と干渉してしまいます。そこで2インチの天頂ミラーを付けて、アストロカメラ、SV-305SJとGSO製の0.5倍のアイピースレデューサーを取り付けて干渉しないようにしています。得られた画像ではプレートソルビングもできていますので、特に問題ないようです。下の写真のような隙間です。

【ヴィルトーソ経緯台の使い方のコツ】
まだ、使い始めたばかりですが、現時点で分かっている使い方のコツを書いておきます。
・使用前に北及び水平に鏡筒を向ける。ホームポジションは本体の電源をON/OFFすることでリセットされるようです。スマホにGPSソフトを入れて合わせるとよいです。
・鏡筒のバランスは少しずらしておくと、高度方向のバックラッシュが軽減されます。
・アライメントで基準星を導入するときは、最後の追い込みを上と右のキーで行います。バックラッシュが大きいので基準星が動くまでキーを押すのが大切です。
・何度か自動導入しているとなぜか導入精度が悪化するようです。その時は、リセットして最初からアライメントします。その時は架台とアプリの両方をリセットしたほうが良いようです。
・2スターアライメントが良さそう。ちゃんとアライメントすれば30分くらいの精度では導入できます。
・ときどき、追尾が一方向にずれていくのですが。それは対処法がわかりません。どなたかご存じだったら教えてください。

【まとめ】
 ちょっと癖はありますが、安価でそこそこの精度で導入してくれて、9cm屈折であれば問題なく積載できるのでコスパの架台だと思います。経緯台なので極軸を気にしなくて済むのもいいですね。あとは、謎の追尾流れの原因が分かればいいのですが。

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