UHCフィルターで色収差を軽減

機材

トミーテック ミニボーグ50は、アクロマートレンズです。アクロマートレンズは2色の色消し、つまり2色の色収差が補正されます。もう一色はというと、補正されませんのでピントが合いません。通常は青から短い波長が補正されません。したがって、アクロマートは青の滲みが目立ちます。このレンズも赤と緑の色収差が補正されているようです。
UHCフィルターは緑の輝線と赤の輝線を透過するようにできていて、本来は散光星雲や惑星状星雲が放つ光を通しほかの光はカットすることで、それらの星雲のコントラストを上げるために使われます。アクロマートレンズに天体写真を撮影するときに使うと、色収差の原因となる青い光がカットされシャープになります。下の写真がUHCフィルターを使ったものです。輝星の周りの青滲みが目立ちません。星雲自体は赤い色が目立ちます。

UHCフィルター

比較用にLPS-P2フィルターでも撮影しています。こちらのフィルターは青い波長も通したうえで光害をカットすることを目的にしたフィルターですので輝星の青滲みは目立ちます。その代わり星雲の色は豊かです。特に連続光を含む銀河や球状星団であればこちらのフィルターの方が諧調が豊富になり適しているでしょう。

LPS-P2

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