眼視で太陽を観察する方法

太陽
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注意)太陽の観察はその膨大な光量から危険を伴います。初心者、初級者は経験者の指導のもと観察してください。また、お子さん単独での観察はやめてください。まずは、肉眼のみで観察したほうが良いと思います。望遠鏡や双眼鏡など光学的手段を使って観察する方法もありますが、最初はあまりお勧めできません。

(1)眼視で太陽を観察する場合は、市販の太陽観察専用のサングラスを使用してください。
太陽観察グラスなどと呼ばれるもので、下の写真のようなものです。太陽グラスなどという名前で販売されています。(これらの太陽観察専用のサングラスは裸眼用です。望遠鏡や双眼鏡に取り付けて観察することはできません。危険です。)

太陽観察専用サングラス

太陽観察グラスでスマートフォン越しで撮影すると下の写真のような雰囲気で観察できます。肉眼の方が、この写真よりもクッキリ円盤状に見えます。黒点は見えないですね。

スマホで太陽観察用サングラス越しに撮影した太陽

(2)使ってはいけないもの
一般用のサングラスは使ってはいけません。例えば下の写真のようなものです。濃いものは、まぶしさは感じないかもしれませんが、赤外線や紫外線のカットが十分ではない場合もありますので、目を傷める可能性があります。

一般のサングラス(太陽観察使用不可)

(3)昔の太陽観察方法
昔は天体望遠鏡で接眼レンズにサングラスと呼ばれる減光フィルターを設置して観察していました。50代以上の方にはおなじみだと思います。写真の接眼レンズ用サングラスは、約40年前のものです。口径10cmの反射望遠鏡に付属していました(ミザール製、ニュートン式反射望遠鏡100SL)。対物鏡の口径を5cmに絞り光量を抑え、24.5mm規格の接眼レンズの対物レンズ側にねじ込み観察します。昔は、この方式が主流だったように思いますが、接眼レンズのフィルターねじ込み部分付近に太陽光が集光するため、あまり安全とは思えません。太陽光の熱によるものかどうかはわかりませんが、このサングラスも途中でひびが入ってしまいました。

天体望遠鏡用接眼レンズねじ込み式サングラス(お勧めしない。)

まとめ:太陽の観察は昼間気軽にできて良いのですが、安全に観察するためには、知識が重要です。機材の選定、点検をしつつ、はじめは経験者の指導者もと行いましょう。
今回紹介しなかった方法では、太陽投影版を用いる方法もありまして、こちらは、比較的安全な方法ではないかと思います。今後機会がありましたら紹介したいと思います。

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