カメラレンズで太陽を手軽に撮影する方法をまとめました。
フィルターは十分な減光度のものを必ず使用してください。
この記事では、Kenko Pro ND-100000を使用しました。
今回はガラスの枠に入った一般的なタイプを使用しましたが、
バーダープラネタリウムのアストロソーラーという、フィルムタイプのものもあります。
こちらは、自分で枠を作る必要がありますが、セミA4サイズという大面積で、安価に用意できるという特徴があります。

ミニボーグ50用に買ったフィルターなので、フィルターネジ径はφ52mmです。(ミニボーグ50のフード先端にφ52mmのネジが切ってある。)ステップダウンリングを用いて、φ58mmのカメラレンズのネジ径に合わせてあります。ついでにあまり効果は無いかもしれませんがフードを付けています。


ここまででおぜん立てはできたので撮影です。
撮影のコツをいくつか挙げてみます。
(1)一眼レフ方式の場合、光学ファインダーに注意します。フィルターの減光が不十分な場合、赤外線が透過している可能性があります。EVFやライブビューの方が無難だと思います。また、フィルターの減光が不十分ということは、素子を傷める可能性があるので注意します。
(2)スポット測光にします。対象が小さいのと周囲が真黒なので評価測光だと明るくて飛んでしまいます。

(3)シャッタースピードは十分に速くします。今回の組み合わせの場合1/2000s(F11、ISO200)でした。
(4)ある程度画質が良くなるように絞りますが、最大絞りまで絞るのはやりすぎでしょう。ISO感度も調整したうえで絞りすぎないようにします。絞りすぎると回折の影響で画質が低下します。
(5)ズームレンズなら短い焦点距離で導入してから、焦点距離を伸ばして撮影したほうが良いです。天体は地上物と異なり目印がないので導入が難しい場合があります。
実際に撮影した写真です。黒点やざらざらした白斑が写っています。普及価格帯のレンズ(キットレンズ)ですが、なかなかよく写っています。


【撮影データ】
シャッタースピード:1/2000s
絞り:F11
ISO感度:200
測光方式:スポット測光
カメラ:Pentax K-30
レンズ:SMC Pentax DAL 55-300 F4-5.8(300mm)
フィルター:Kenko Pro ND-100000
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