太陽の全景です。12月31日と1月8日に撮影しています。
黒点の位置と形状が変化しています。太陽の自転によるものです。
12月31日に太陽の右側にあった黒点群が、形を変えながら1月8日には中央より左側に移動しています。色味はすこし違ってしまいました。合わせるのは難しいですね。因みに、太陽の自転周期は約27日だそうです(地球の公転も加味した場合)。ざらざらぶつぶつとした粒状斑も写っています。12月31日の写真には、右端のやや上寄りに白斑が写っています。こうしてみると、意外と太陽表面は変化に富んでいますね。
撮影に使った望遠鏡は、アクロマートのトミーテック製ミニボーグ50ですが、拡大率が低いためか色収差は気になりません。かなりシャープに写っています。
減光については、ケンコーのPRO ND-100000フィルターを、ミニボーグ50先端にM52のフィルターネジが切ってあるので、そこに直接ねじ込んでいます。
なお、太陽を撮影観測する場合は適切な減光対策をしましょう。また、眼視の場合は可視光を減光するだけでなく赤外線もカットできるフィルターなどを利用しましょう。昔は接眼レンズにねじ込むタイプのフィルターもありましたが、対物レンズで集光された太陽光があたるため、いつのまにか割れる場合があります。私もいつの間にかフィルターが割れていた経験があります。使用する前に機材は良くチェックしましょう。眼視よりもアストロカメラなどで観察することをお勧めします。眼視で観測する場合は、太陽投影板を使うのが良いと思います。初心者の方は、ベテランの指導の下に観察したほうが良いでしょう。


鏡筒及び光学系:トミーテック ミニボーグ50(直接焦点, 250mm, F5)
フィルター:SV Bony IR/UV cut filter, ケンコー PRO ND100000
架台: ビクセン GP2
カメラ:サイトロン SV305-SJ, 1/1000sec, 30secの動画の50%をスタッキング, Gain 1, AVI
画像取込:SharpCapPro(キャプチャ, 1920×1080)
画像処理: AS3!(スタッキング, 良画像選択,RGBアライン),レジスタックス(ウェーブレット処理, 明度補正, コントラスト補正, レベル補正, カラーバランス補正)
使用機材はこちら。
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