こぎつね座 M27, 惑星状星雲です。
通称亜鈴状星雲です。星雲の明るい部分が亜鈴のような形をしています。
以前9cmフローライト屈折でも撮影しましたが、今回は13cmニュートン式反射望遠鏡で撮影しています。
もともと、この星雲M27は大きくて明るい星雲ですが、
13cmニュートン式反射望遠鏡で拡大するとかなりの迫力になります。
星雲の緑の濃淡や、中にある赤い模様までわかります。
「亜鈴ではない部分」にも緑の星雲が広がっていることがわかります。
惑星状星雲は、もともと恒星だったものが、超新星爆発するか、周囲のガスを吹き飛ばして中心に矮星が残ったものですが、M27の場合は中心にある青い星が恒星の残骸の矮星なんでしょうか?中心にある星だけ色が違うように思われます。
また、ニュートン式反射望遠鏡のため、輝星の周辺に放射状の筋が見えており、
これは、斜鏡を支えるためのスパイダーの回折によるものです。星らしくなって好きです。
視野が狭いためか、コマ収差もほとんど気になりません。再周辺でわずかに流れている感じがあるような気がする程度です。
これだけ写って数万円、しかも色収差もないし、そこそこ明るい光学系ということで、
ニュートン式反射望遠鏡はコスパが高いと思います。この反射望遠鏡は、もう少し口径の大きいものが欲しくてすぐに売却してしまったのですが、とても良い望遠鏡だと思います。昔は、国産の多くのメーカー(タカハシ、ビクセン、ミザール等)が10cm~15cm(タカハシは16cm)のニュートン式反射望遠鏡をラインナップしていましたが、今は無くなってしまいました。私は、45年ほど前、ミザールの10cmF6ニュートン反射望遠鏡を使っていました。

鏡筒及び光学系:SKY WATCHER BKP130PDS (650mm, F5)
光害カットフィルター:LPS-P2
架台: ビクセン GP2 (PHD2自動ガイド)
カメラ:サイトロン SV305-SJ,8sec×23枚(184sec)を16枚コンポジット, 総露出時間2944sec, Gain 475, Fits
画像取込:SharpCapPro(キャプチャ、ライブスタック、ダーク減算)
画像処理:YIMG(レベル補正、ガンマ補正), トリミング
ガイドスコープ:トミーテック,ミニボーグ50(GSO アイピースレデューサー,172mm, F3.44, 露出3sec, SVBONY IR/UV cut), Plyaer One, Ceres-C
機材の写真はこちらです。13cm反射望遠鏡は既に手放してしまい写真がありません。
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