へび座 M16 いて座 M17 散光星雲’22年7月2日撮影

散光星雲

へび座 M16 散光星雲(わし星雲)いて座 M17 散光星雲(オメガ星雲・白鳥星雲)です。
夏の天の川の中にはたくさんの散光星雲がありますが、M16とM17は同一写野で狙いやすい大型の散光星雲です。どちらも鳥に似ていて、鳥にちなんだ相性がついています。
今回は、1/2.8″のアストロカメラではなく、APS-Cサイズの素子を持つ一眼レフカメラで撮影しています。

いままで庭からの撮影で、極軸のずれのせいで30秒の露出も難しかったのと、
視野がずれてしまい、コンポジットが面倒でしたのであまり気が進まなかったのですが、
ガイドスコープを用いた自動追尾が可能となりましたので、撮影してみました。
まず、拡大率が低くなったことで、恒星が非常にしまって写るようになりました。
一方で、視野が広くなったため、周辺減光が気になりますので、フラット補正を行っています。
今回はうまくいきました。

かなり昔のカメラになりますが、写りは悪くありません。Hαの近赤外線に近い赤もそれなりに出ています。通常の一般撮影用カメラの場合、画質向上のために近赤外線はカットされているのですが、PentaxのカメラはそれなりにHα付近の赤外線は透過するように作られていると聞いたことがあります。このカメラも、改造カメラには及びませんが、明るい散光星雲では赤がそこそこ写るようです。

この一眼レフカメラ(Pentax K-30)の場合、SharpCapが使えないので、
ピント合わせは一眼レフカメラの機能を使う必要があります。
光学ファインダーでは恒星が良く見えず、ライブビューもあまり明るく見えません。
ピントがずれるたびに明るい恒星を入れる必要があり、再度被写体の視野を合わせなおさなければならないのは面倒でした。

鏡筒及び光学系:タカハシ SKY-90(RD, 407mm, F4.5)
光害カットフィルター:LPS-P2
架台: ビクセン GP2 (PHD2自動ガイド)
カメラ:Pentax K-30, 30sec×16枚(480sec)をコンポジット, ISO3200, DNG(RAW)
YIMG(ダーク減算, フラット補正, レベル補正, ガンマ補正)
ガイドスコープ:トミーテック,ミニボーグ50(GSO アイピースレデューサー,172mm, F3.44, 露出3sec, SVBONY UHC), Plyaer One, Ceres-C
機材の写真はこちらです。

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