CT1SUPERは、日本の光学機器メーカー、コシナが製造したKマウントの一眼レフカメラです。Kマウントとは、ペンタックスが開発したレンズマウント規格で、ペンタックスはこのKマウントの特許を公開したため、コシナをはじめとする他社からもKマウント対応の一眼レフカメラが数多く販売されました。例えば、リコーなども同様にKマウントを採用したカメラを製造していました。
CT1SUPERは、ペンタックス製の一眼レフに比べて価格が比較的安価であったことが当時の市場では評価されていたようです。しかし、Kマウント互換であるため、ペンタックスの純正Kマウントレンズを問題なく使用できる点は、コシナ製のカメラにとって大きな強みでした。手軽に入手できる一眼レフとして、現在でもフィルムカメラ愛好者の一部で一定の人気があります。

今回、私がヤフオクで手に入れたのは、かなり使い込まれたジャンク品のCT1SUPERでした。このカメラはファインダーやスクリーンに汚れがありましたので、「ジャンクカメラの分解と組み立てに挑戦」(著者:水滸堂ジャンクカメラ研究室、技術評論社)という本で紹介されている通り、分解しやすいカメラとして知られていたので、自分で分解清掃に挑戦することにしました。
まず、カメラの状態を確認しました。電池ボックスは開閉ができなかったため、露出計を使うのはあきらめました。露出計を使えないことは残念でしたが、機械式フィルムカメラなので基本的な動作は電池無しで行えるので、大きな問題にはならないと考えました。
CT1SUPERは長期間にわたって生産され、派生モデルも多く存在しますが、基本構造はシンプルで、私が購入した個体もほぼ本に記載された通りの手順で分解することができました。ただし、いくつか異なる点もありました。例えば、黒い配線が本の記載より1本多く、巻き上げレバーの固定方法がプレートをずらす方式ではなく、ネジで固定されている方式だったこと。また、プリズムとスクリーンのミラーボックスへの固定もスペーサーではなくバネが使われていました。

露出計を使用しないことを決めていたため、配線は取り除いてもよかったのですが、オリジナルの状態をできる限り維持したいという思いが強く、配線は外さずに一度外してから再度はんだ付けをして元に戻しました。このあたりは個人の判断になりますが、元の状態を可能な限り尊重したいと考えると、こうした手間も惜しくありません。
清掃作業では、特にスクリーンを中性洗剤で丁寧に洗い、綺麗にすることができました。シャッターやその他の機構に関しては、当然ながら高級機とは異なり、シャッターショックや精度の面で差があるかもしれません。しかし、ネガフィルムで日常的に撮影する程度であれば、まったく問題なく使用できるでしょう。このカメラの魅力は、そのシンプルな操作性と手軽さにあります。フィルムカメラの醍醐味を手軽に味わえる点では、非常に優れた選択肢と言えるでしょう。
今回のCT1SUPERを使ってみて、昔持っていたニコンFM10を思い出しました。CT1SUPERとFM10は、実は兄弟機であり、どちらもコシナが製造したカメラです。そのため、操作感や質感が非常に似ていると感じました。良い意味でのチープさなど、独特のフィルムカメラならではの感触が蘇り、懐かしさを感じることができました。また、今回付属していたレンズも、同じくコシナ製で、実用的な作りが印象的でした。
このように、CT1SUPERはカメラ分解の入門にも最適で、手軽に楽しめるフィルムカメラとして今なお多くの魅力を持っています。フィルムカメラに興味がある方や、メカニズムに触れてみたい方にはおすすめの一台です。
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