紫金山・アトラス彗星の観察記録 ’24年10月20日

その他

今年の紫金山・アトラス彗星は、久しぶりに現れる大彗星として話題になりました。しかし、私のプライベートも忙しく、さらには天候にもなかなか恵まれなかったため、観察のチャンスが限られていました。やっとの思いで晴れ間を見つけ、観察に挑んだのが10月20日です。

観察地と環境

観察場所は茨城県の地方都市です。市街地ということもあり、光害がかなり影響しています。都市部での観察は、暗い天体を肉眼で確認するには不利な条件です。この日も、彗星を肉眼で捉えることはできませんでした。やはり光害が強いエリアでは、彗星のような暗い天体を肉眼で見るのは難しいと改めて感じました。

双眼鏡での観察

次に双眼鏡を使って観察を試みました。使用したのはビクセンのポロプリズム双眼鏡 7×42。倍率は7倍、口径42mmで、広い視野と明るさが特徴です。この双眼鏡では、彗星の尾がはっきりと確認できました。彗星のコマ(彗星の核の周りにあるガスや塵の雲)も、ある程度のディテールがわかるほど明るかったため、双眼鏡での導入も非常に容易でした。手持ちでの観察でしたが、彗星の尾が長く広がっている様子が視認でき、大きな感動を覚えました。

望遠鏡での観察

さらに詳しい観察のため、私はタカハシのSKY-90という口径90mm、焦点距離500mmの屈折望遠鏡を使用しました。アイピースは2インチの焦点距離40mmのものを使用し、倍率は約12.5倍です。この組み合わせでは、双眼鏡よりも彗星のコマの詳細がはっきりと観察できました。特に、彗星の中心部の構造や、尾が広がっている様子が細かく見え、集光力のある望遠鏡ならではの観察の楽しさを感じました。

写真撮影の挑戦

観察の締めくくりとして、写真撮影にも挑戦しました。使用したカメラはPENTAX K30で、レンズはSMC PENTAX M28mm F2.8を開放で設定。ISO感度は3200に設定し、露出時間は5秒です。この設定で、短時間の露光でもしっかりと彗星の姿を捉えることができました。撮影したRAWファイルをYIMGでレベル補正し、結果的に2枚の画像が得られました。1枚には偶然にも流星が写り込み、もう1枚には人工衛星が通過している様子が捉えられていました。

フィルターはスターリーナイトフィルターを使用しましたが、やはり市街地では光害の影響が大きく、彗星の淡いディテールを完全には引き出せませんでした。それでも、大彗星の姿を写真に収め、さらには望遠鏡や双眼鏡を使ってその雄大な姿を目にすることができたのは、大変満足のいく観察経験でした。

まとめ

この日の観察では、双眼鏡と望遠鏡を使い分けることで、彗星の異なる側面を楽しむことができました。市街地での観察は光害が厳しい条件でしたが、それでも彗星の尾やコマの姿を捉えられたことは大きな収穫です。紫金山・アトラス彗星は、私にとって2024年を象徴する天体イベントの一つとなりました。今後も天候に恵まれれば、さらに多くの人々にこの美しい彗星の姿をシェアしていきたいと思います。

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