アストロトレーサーではくちょう座の撮影 ’24年8月3日

散光星雲

お手軽星野撮影機材の切り札ペンタックスのアストロトレーサーで、はくちょう座を撮影しました。
機材はこれだけです。
カメラ、アストロトレーサー、レンズ、レリーズ、三脚です。
無くても撮影は可能ですが、フィルター、フード、クイックシューも使用しています。

今回ははくちょう座付近を撮影しています。
30秒露出を8枚コンポジットしています。
北アメリカ星雲とサドル付近の散光星雲も写っていますね。
1枚目はほぼ50mmレンズの画角全体で、
2枚目は散光星雲付近をトリミングしています。

はくちょう座 ほぼ50mmの画角
はくちょう座 トリミング

アストロトレーサーの効果で、30秒の追尾ではしっかり追尾できてます。
もう少し露出時間を伸ばしても問題ないでしょう。
反省点としては、大昔のM50mm F1.7を開放で使いましたが、
周辺減光が多いのと星像が周辺で悪化する傾向にあります。
次回は1段くらい絞ろうと思います。

このK-30ボディは絞り制御が異常になる黒死病を患っており、デジタル対応レンズが使えません。昔のマニュアルレンズの場合、絞りリングで絞りが設定できるためか正常に撮影が可能です。デジタル対応レンズの方が設計が新しいため周辺画像も良いようですので、デジタル対応レンズも試してみたいとところです。

以下は、補足記事です。

人工衛星が写りました:
はくちょう座付近とこと座付近を撮影したときのコマに両方とも人工衛星が写りこみました
あまり多いと邪魔ですが、たまに見えるくらいならいいです。

こと座付近 人工衛星
はくちょう座付近 人工衛星

スターリーナイトフィルタの効果:
スターリーナイトフィルタはケンコーの色ガラス系※光害カットフィルターです。
フィルターありでは明らかにバックグラウンドが暗くなっています。

スターリーナイトフィルタあり
スターリーナイトフィルタなし

※干渉フィルター系のほうが効果は高いですが、光の入射角で性能が変わるため標準から広角のレンズは向きません。色ガラス系のフィルターは入射角依存性が少ないため標準から広角でも使えます。今回の画角だと、どちらでもあまり変わらないかも。

共通撮影データ:
カメラ:PENTAX K-30
レンズ:SMC PENTAX M50mm F1.7 開放
フィルター:ケンコー スターリーナイトフィルター
追尾:PENTAX O-GPS1
感度:ISO800
露出時間:Bulb 30sec
画像処理:YIMG レベル補正及びガンマ補正 トリミングはウィンドウズ付属の画像ビューワで行いました。

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