フィルムの現像とプリント

天文以外

最近では、街中の写真店が減り、フィルムの現像やプリントを依頼する場所を探すのが難しくなってきました。そんな中で便利なのが、ネット通販のプリントサービスです。今回は、実際に通販を利用してフィルムを現像・プリントしてみた結果を紹介します。コストや品質、発送方法などを具体的にまとめました。

まず、現像を依頼したのは楽天のネットプリントショップです。依頼方法は非常に簡単で、楽天から注文を行い、撮影済みのフィルムを郵送で送るだけです。今回は定形外郵便で発送しました。封筒は一般的な長3封筒(120×235mm)を使用し、フィルム1本を入れても十分な余裕がありました。緩衝材としては、薄手のプチプチシートを軽く巻くだけで問題ありません。

フィルム1本(35mm)を送る場合の重さはおよそ23g程度で、郵便料金は140円でした。追跡サービスは付いていませんが、ポスト投函で手軽に発送できる点が魅力です。万が一の紛失リスクを避けたい場合は、特定記録郵便やクリックポスト(185円・追跡あり)に切り替えるのもおすすめです。

今回使用したフィルムはコダックのISO200のフィルムでした。期限が近いため999円でした。ただ、送料が650円なので普通の値段ですね。(フィルムの最安価格を調べると、価格は2025年11月時点で、AmazonではISO200が3本セットで約4,400円が最安でした。1本あたりに換算すると約1,467円。)

現像と同時プリントの費用は640円(税込)でした。現像のみの場合は500円前後で受け付けている業者もありますが、やはり紙焼きの写真として仕上がると、デジタルとは異なる魅力があります。注文後は到着から数日で仕上がりが返送され、スムーズな対応でした。

仕上がりについても特に問題はなく、色再現も自然で、粒状感も適度に残されており、昔ながらのフィルム写真らしい風合いが感じられました。スキャンデータをCDやクラウドで受け取れるオプションもあり、SNSに投稿したり、フォトブックを作成したりする際にも便利です。

総コストを整理すると以下の通りです。

  • フィルム代:約1,650円(送料込み)
  • 現像・同時プリント:640円
  • 定形外郵便(発送):140円

合計でおおよそ3,000円前後となります。

撮影1本で36枚撮りと考えると、1枚あたりの単価は約83円。デジタル写真と比べれば高価ですが、現像を待つ時間や、手に取れるプリントの質感を含めると、コスト以上の価値を感じる方も多いでしょう。

ネット通販を活用すれば、地方在住でも気軽に高品質な現像を依頼できます。送料を抑える工夫としては、複数本まとめて送る、軽量封筒を使用する、あるいは定期的に利用してポイント還元を活用するなどが挙げられます。

フィルム写真の人気が再燃する中で、こうした通販サービスは非常に実用的な選択肢です。コストを把握した上で上手に活用すれば、フィルム撮影の楽しみを手軽に続けることができます。


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