りょうけん座 子持ち銀河M51です。りょうけん座にある銀河といわれるとどこにあるかピンとこないですが、おおぐま座すなわち北斗七星の柄杓の持ち手の先端にある銀河です。
口径9cmのフローライト屈折(タカハシ Sky-90)と1/2.8″CMOSカメラ(サイトロン SV-305-SJ)で撮影しました。カメラは予算がないため最安の部類をつかっていますが、望遠鏡が良いためか細部まで良く写っています。
今回の画像は最後の画像処理で工夫してみました。ライブスタックをしたうえでその画像をコンポジットして元画像を作っています。そののちに、レベル補正をしたうえで、上の写真は通常の処理で、下の写真はウェーブレット処理しています。この処理はYIMGというフリーソフトの機能を使っています。
銀河の腕の部分など細かい模様がはっきりとしていると思います。いかがでしょうか?もやっとしたものがシャープに写っています。少しノイズっぽい気もします。。。
ウェーブレット処理は惑星によく使われ、多大な効果を発揮しますが、銀河にもウェーブレット処理はある程度有効なことがわかりました。
この天体の評価(★5点満点)
【撮影しやすさ】★★★★★
・視直径が大きいため撮影しやすい。
・フェイスオン銀河なのに明るい。(明るく写る。)
【面白さ】★★★★★
・大小の銀河が親子が手をつなぐように腕を伸ばしていてほかの天体に無い特徴がある。
・細かい模様があり変化がある。
【総評】★★★★★
・小口径でも撮影しやすく面白いおすすめの天体です。
・もっと拡大して撮影したくなります。
WEB上にはもっとすごい写真がたくさんありますが、最低限の機材でどのくらい撮れるのか挑戦してみるのも楽しいものです。


【撮影データ】
鏡筒及び光学系:タカハシ SKY-90(口径9cm、焦点距離500mm、タカハシ純正レデューサ使用、合成焦点距離 407mm )
光害カットフィルター:IDAS LPS-P2、SV-Bony UV/IR cut
架台: ビクセン GP2
カメラ:サイトロン SV305-SJ、8sec×23枚(184sec)を16枚コンポジット、 総露出時間2944sec
画像取込:SharpCapPro(キャプチャ、ライブスタック、ダーク減算)
画像処理:YIMG(レベル補正、ガンマ補正、下のみウェーブレット処理)、 トリミング
視野:縦26.5分×横48.6分(トリミングしているので画像の範囲とは異なります。)
使用した機材はこちらです。
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